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by sasashige_azabu

ミシュラン2010!


いつも当店をご利用頂き誠にありがとうございます。

今年もあっという間に師走に突入。
瞬きのかのごとく1年が過ぎ去ってゆきます。

さて、11/17に発表された「ミシュラン東京2010」。
鉄板焼で星を取ったのは2軒のみ。
昨年の5軒から3軒も星を失ったお店があることになります。
なんでも今年の評価員は全員日本人だったとのこと。
鉄板焼というジャンル自体が評価対象として見直されてしまった感があるような気も致しました。

そんな中、私にとって、涙が出るほど嬉しいお店が星を一つ頂きました。
今年から焼鶏、居酒屋、串揚げ等庶民的なジャンルのお店も評価対象になったのは周知のとお
りですが、何よりも私が嬉しかったのは五反田にある「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし」が星を取ったことです。

「たかはし」のご主人は高橋祐二さん。
実は私が18歳で料理の世界に入り、初めて修業したフレンチレストランのオーナーシェフだった
方です。
世田谷の駒沢にあった名店フレンチレストラン「ラ・プリムール」。
かつては、かの名店、オーシーザーブルのシェフを務め、その世界では当時の人気若手オーナー
シェフとして大活躍されていた高橋シェフ。
(焼鶏屋になられても私にとってはやはり「高橋シェフ」なのです)。

私は22歳までの3年間を高橋シェフの下で過ごしました。
はじめの1年間は口をきくことはおろか、目を合わせることも憚れるほど雲の上の方でした。
三十数席のレストランと四十席のオープンカフェ、真中にパティシエの厨房があり、皆、早朝から
深夜まで良く働きました。
とにかく、怒られ、怒鳴られ続けた3年間でもありました。
自分だけ何故こんなにも怒られるのだろう、何故こんなことで殴られなければならないのだろう、
と悔しくて悔しくて、仕事が終わった深夜2時の駒沢公園を意味もなく馬鹿みたいに何度走ったこ
とか(笑
当時、同年代の友人が大学や専門学校で楽しそうに過ごしていることがどんなに羨ましかったか。

そのラ・プリムールが閉店したことを風の噂で聞いたのが10年程前だったでしょうか。
あんなに美味しかったお店が何故?と大いに疑問を持ったものです。

その後、高橋シェフが五反田で焼鶏屋を始めたことを偶然ネットで見つけたのが3年前。
私はその記事を見つけた瞬間、パソコンの前で涙が溢れて止まりませんでした。
何故だったでしょう。
今現在も私自身わかりませんが、きっと、未だ料理を続けられていらっしゃったこと、お元気になさっ
ていることが、嬉しかったのだろうと思います。

そんな高橋シェフのお店がミシュランで星を獲得。
「ぎたろう軍鶏 炭火焼鶏たかはし」。
店名にもなっている「ぎたろう」とは私がレストランにいた19年前からお店で使っていた「ぎたろう軍鶏」。
長野県のぎたろうさんが育てている軍鶏のことです。
シェフはいつもこの軍鶏やぎたろうさんの事を絶賛し、この軍鶏肉負けない料理を研究していました
が、まさかフレンチを辞めて焼鶏屋になり、しかもミシュランで星を取るまでになられるとは・・・。

改めて私は素晴らしい料理人の下で働けていたのだなーと思います。
そして、まだまだ高橋シェフの足元にも及ばない私ではありますが、一歩一歩、師に近づけるよう
精進して参りたいと思います。

この場を借りて、高橋シェフ、ぎたろう軍鶏 炭火焼たかはしの皆さま、心よりお祝い申し上げます。

店主
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by sasashige_azabu | 2009-12-02 02:33